今回はCDbl関数で数字の文字列をDouble型の数値に変換する方法をご説明します。
文字列を数値に変換する関数は色々ありますが、今回ご紹介するCDbl関数は型をDouble型に指定して数値に変換します。
Double型は倍精度浮動小数点数型(負の値:-1.79769313486232E308~-4.94065645841247E-324、正の値:4.94065645841247E-324 ~ 1.79769313486232E308)の数値型になります。
データを処理しようとした場合に、文字列の数字が含まれていると演算などでエラーとなってしまいますので、事前に変換する事でエラー回避出来ます。
その他の数値へ変換する方法は下記記事をご覧ください。
- Val関数で文字列を数値に変換する方法
- CSng関数で文字列をSingle型の数値に変換する
- CLng関数で文字列をLong型の数値に変換する
- CInt関数で文字列をInteger型の数値に変換する
- CDec関数で文字列をDecimal型(10進数)の数値に変換する
- 文字列の大文字と小文字、全角と半角を変換する方法
1.CDbl関数の使い方
指定した文字列をCDbl関数は型をDouble型に指定して数値に変換します。
構文は次のように記述します。
CDbl(値)
値には任意の文字列式または数式を指定します。
値がDouble型に変換できない場合はエラーとなります。
「\」、「,」が含まれていても変換可能です。
また、数式の計算結果も数値化出来ますし、全角の数字も変換可能です。
日付を指定した場合は、シリアル値に変換されます。
Val関数は「,」カンマが含まれた数字は「,」の前までしか数値に変換できませんが、CDbl関数は「,」も含めて数値に変換可能です。
2.サンプルコード
「\」や「,」も変換可能です。
※サンプルコードの一番上は「\1,000」です。
Sub Sample1()
Debug.Print CDbl("\1,000") '1000に変換
Debug.Print CDbl("5000") '5000に変換
Debug.Print CDbl("123.456") '123.456に変換
Debug.Print CDbl("1234567890.123456") '1234567890.12346に変換
Debug.Print CDbl("1234567890.123454") '1234567890.12345に変換
Debug.Print CDbl(10 / 3) '3.33333333333333に変換
Debug.Print CDbl(#1/1/2019#) '日付のシリアル値に変換
End Sub