CDec関数で数字の文字列をDecimal(10進数)型の数値に変換する方法をご説明します。
文字列を数値に変換する関数は色々ありますが、今回ご紹介するCDec関数は型をDecimal(10進数)型に指定して数値に変換します。
矛盾になりますが、Decimal型は宣言出来ませんので、戻り値はVariant型です。
Decimal(10進数)型は、10 の累乗の指数によって算出される、10進数を格納するデータ型です。
小数点以下が 0 の場合 、絶対値の最大値は「79,228,162,514,264,337,593,543,950,335」です。
小数点以下 28 桁の場合、絶対値の最大値は「7.9228162514264337593543950335」です。
10進型で表される絶対値の最小値は0を除いた場合「0.0000000000000000000000000001」です。
その他の数値へ変換する方法は下記記事をご覧ください。
- Val関数で文字列を数値に変換する方法
- CDbl関数で文字列をDouble型の数値に変換する
- CSng関数で文字列をSingle型の数値に変換する
- CLng関数で文字列をLong型の数値に変換する
- 文字列の大文字と小文字、全角と半角を変換する方法
1.CDec関数の使い方
指定した文字列をCDec関数は型をDecimal(10進数)型に指定して数値に変換します。
Decimal型は宣言出来ませんので、戻り値はVariant型です。
構文は次のように記述します。
CDec(値)
値には任意の文字列式または数式を指定します。
値がDecimal(10進数)型に変換できない場合はエラーとなります。
小数点以下は四捨五入されます。
「\」、「,」が含まれていても変換可能です。
また、数式の計算結果も数値化出来ますし、全角の数字も変換可能です。
日付を指定した場合は、シリアル値に変換されます。
Val関数は「,」カンマが含まれた数字は「,」の前までしか数値に変換できませんが、CDec関数は「,」も含めて数値に変換可能です。
2.サンプルコード
「\」や「,」も変換可能です。
※サンプルコードの一番上は「\1,000」です。
Sub Sample1()
Debug.Print CDec("\1,000") '1000に変換
Debug.Print CDec("5000") '5000に変換
Debug.Print CDec("123.456") '123.456に変換
Debug.Print CDec("1234567890.123456") '1234567890.12346に変換
Debug.Print CDec("1234567890.123454") '1234567890.12345に変換
Debug.Print CDec(10 / 3) '3.33333333333333に変換
Debug.Print CDec(#1/1/2019#) '日付のシリアル値に変換
End Sub