今回はChr関数で指定した文字コード(Shift_JIS)から文字列を取得する方法をご説明します。
普段Excelではあまり使用する事がありませんが、文字コードを扱う処理をするときに使用します。
MsgBox関数やInputBox関数などを使ってメッセージを表示するときに、文字列の中にタブや改行を含めるために使用する事もできます。
また、ChrB、ChrW関数についても簡単にご説明します。
指定した文字列の文字コード(Shift_JIS)を取得する方法は「Asc関数で指定した文字列の文字コードを取得する」をご覧ください。
1.Chr/ChrB/ChrW関数の使い方
Chr関数
Chr関数は指定した文字コード (Shift_JIS) に対応する文字を取得します。
構文は次のように記述します。
Chr(文字コード)
文字コードには文字を特定するためのコードを指定します。
指定した文字コードの数値を文字列型の値で返します。
指定するコードが半角の場合は「0~255」の範囲を、全角のときは「-32768~65536」の範囲を指定します。
コードに対応する文字が存在しない場合は、何も返しません。
MsgBox関数やInputBox関数などを使ってメッセージを表示するときに、文字列の中にタブや改行を含めるために使用する事もできます。
- ChrB(9)タブ
- ChrB(10)ラインフィード文字
- ChrB(13)キャリッジリターン
ChrB関数
ChrB関数は文字ではなく1バイトを取得します。
構文は次のように記述します。
ChrB(文字コード)
文字コードには文字を特定するためのコードを指定します。
ASCII コード 0 ~ 31 の範囲の文字は表示できません。
ChrW関数
ChrW関数はUnicode文字セットの文字を含む文字列型を返します。
構文は次のように記述します。
ChrW(文字コード)
文字コードには文字を特定するためのコードを指定します。
2.サンプルコード
Sub Sample1()
'半角数字
Debug.Print Chr(49) '1
'全角数字
Debug.Print Chr(-32176) '1
'半角小文字
Debug.Print Chr(97) ' a
'半角大文字
Debug.Print Chr(65) ' A
'全角大文字
Debug.Print Chr(-32096) ' あ
End Sub